家族だんらんもいいけど、たまには自分だけの時間が欲しい・・・たまには自分だけの空間で、読書やネットサーフィンに没頭したい・・・そんな風に思ったことはありませんか?
私がまだ幼い頃、押入れは絶好の遊び場でした。
懐中電灯を持ち込んで灯りをつけると、そこはもう自分だけの秘密基地。
それだけでワクワクしました。
大人になった今も、
「押入れを自分だけの空間に改装する」
と考えただけでもワクワクします。
この記事は、「ちょっとした自分だけのスペースが欲しい」
そんなあなたの夢を叶えるためのDIY、
「自分で押し入れを部屋にリフォームする」方法を詳しく解説していきます。
何も無い状態からイメージだけで行うのは失敗のもとですが、この記事を最後まで読んでいただければ、スムーズに「自分で自分だけの空間をつくる」事ができる様になるはずです。
必要なおすすめのアイテムも記載したので、ぜひ参考にしてください。
押入れを部屋にリフォームする為のポイント3点
押入れを部屋にリフォームする為のポイントは
の3点です。
「これが無いと出来ません」最初に必ず必要になるものとは?
まず最初の工程として行うのが「押入れの解体」です。
その時に、必ず必要になってくるものがあります。
それは、「バール」です。
古い押入れには、このように大きな釘を使われている事が多いです。この釘を抜くために、バールは必須アイテムです。
ホームセンターに行けば必ず売っています。
これからDIYをやっていきたい、という方には、一つあると重宝しますのでオススメです。鉄の塊ですので壊れないです笑
ちなみに、私は15年以上前に購入した物を使用してますが、いまだに現役です。
「大工さんみたいな電動工具が無いと無理」?そんな時は・・・
今回に限らない話ですが、自分でリフォーム したい時、DIYをする時に
- 大工さんが使っている様な工具が無いと無理
- 買い揃えるには費用が高すぎる
- 自分は不器用で正確に木を切る自信がない
と思って諦めていませんか?
すでにDIYを趣味にしている方はご存知かと思いますが、ホームセンターで電動工具の貸し出しサービスを提供しているところがあります。
そういったサービスを利用して、丸のこや電動ドライバーなどを借りてみてはいかがでしょうか。
また、ホームセンターで木材を購入した場合、その木材をその場でカットしてくれるサービスを提供している場合が多いです。
薄いベニヤ合板などは定規を当ててカッターでカットできますが、厚みが9mmや12mmとなってくると流石に大変です。
そんな時は、ホームセンターにあるパネルソーという機械で、正確に、一瞬でカットしてもらえます。
もしかすると有料の可能性もありますが、私が利用しているホームセンターの場合、会員になれば購入した木材は無料でカットしてくれます。会員になるのも無料ですので、実質無料でカットしてもらってます。
押入れの壁は木(合板)よりボード
押入れ部屋が完成に近づいた時を想像してみてください。
「壁は木の質感が良いからこのままでいいや」
または、
「今の押入れの壁の上に直接クロス(壁紙)を貼ればいいや」
と考えてしまいがちですが、ちょっと待ってください。
近年のクローゼットとは違って、古い和室の押入れの壁は、3ミリ程度の厚みのベニヤで仕上げられている事が多いです。
中にお布団や洋服が詰め込まれていれば、それが断熱材の代わりとなり防音効果もありましたが、押入れを部屋にリフォームするとなると話は別です。
押入れを部屋にリフォームする場合、壁には石膏ボードを貼りましょう。
石膏ボードは合板に比べて、断熱効果、防音効果があり、しかも安価です。
仕上げのクロス(壁紙)も綺麗に貼れます。
もちろん、今の押入れの壁の上にさらに合板を貼ることもアリですが、近年のコロナ禍の影響でウッドショックになり、木材は高騰傾向にあります。
価格の面では、例えば、9ミリ合板1枚が1000円以上するのに対し、9.5ミリ石膏ボードは3〜400円と半額以下で買う事ができます。
押入れを部屋にリフォームする時にかかる費用
DIYで、つまり自分で押入れのリフォームを行う場合、費用がどれくらいかかるのか、ザックリと計算してみました。
もちろん「棚をつけたい」とか「デスクを造作したい」など、どんな仕様にするかによって費用は変わってきます。
今回は棚や机など無いフラットな状態で仕上げた場合の費用となりますので、参考程度に考えてもらえれば幸いです。
また、持っている道具(工具)なども人それぞれ違いますので、消耗品となる「費用(材料編)」と必要とされる道具「費用(工具編)」に分けてみましたのでよかったら参考にしてください。
費用(材料編)
- 12ミリ合板 ×1枚 (@2,300円)
- 9.5ミリ石膏ボード ×5枚 (@550円×5=2,750円)
- コースレッドビス ×1箱 (@500〜1,000円)
- 水だけで貼れる壁紙 ×10m(@6,500円)
- クッションフロア(床材)×1.8m(@1,650円×1.8=2,970円)
- クッションフロア専用接着剤×1kg(@1,000円)
- スタイロフォーム(断熱材)×6〜8枚(@800〜1,000円)
※ホームセンター調べでの価格です。木材は時価により価格が変動します。
費用(工具編)
- バール ・・・1,000円前後〜
- カッター・・・100円〜
- ドライバー(+2)・・・100円〜
- タッカー・・・2,000円〜
- ノコギリ・・・1,500円〜
- マスキングテープ・・・100円〜
- 塗装用トレー・・・100円〜
- 塗装用ローラー・・・100円〜
- 長尺定規・・・1,408円
※100円〜は100円ショップで手に入るアイテムです。
押入れを部屋にリフォームする
それでは、ここからは実際に作業工程を見ていきましょう。
解体
今回は左側の押入れをリフォームします。襖を外した状態です。
押入れを部屋にリフォームしたいので、中段棚をノコギリとバールを使って解体します。
中段棚の前板が外れます。
前板が外れれば、あとは力でバリバリと解体出来ます。
釘が残っているので、バールを使って全て抜きます。
釘を残してしまうと、あとで怪我をする危険がありますので注意深く確認して全て抜き取りましょう。
下地作り
既存の底板です。
マスキングテープで下地の位置に印をします。
下地の位置は、既存の底板に釘が打ってあるので分かりやすいです。
新しい合板をサイズに合わせてカッターでカットしました。
下地がある箇所(マスキングテープを貼ったライン)にタッカー、またはビスを打ち込んでとめていきます。
断熱材(ここではスタイロフォーム)を両面テープで貼っていきました。
私は防音室にしたいのでその下に遮音シート(グレーのシート)を貼っておりますが、通常の部屋にする場合はなくても大丈夫です。
ただし断熱材はあった方がいいと思います。
ここでも、横桟がある場所(もともと釘が打ってある箇所)にマスキングテープを貼っておきます。
壁はこの上から石膏ボードを貼りますが、底板と同じように印をしたラインに沿ってビスをとめていくので、その目印となります。
襖を利用したい場合で、少しでも遮音性を高めたい場合は、襖の裏面にもスタイロフォームを同じ要領で貼っていきましょう。
押入れそのものをデスクに改装する等、襖を利用せずにオープンで利用したい場合、この作業は必要ありません。
石膏ボードを壁と天井に貼る
9.5ミリ(もしくは12.5ミリ)厚の石工ボードを、サイズに合うようにカッターでカットしていきます。
カッターは一度で切ろうとせずに、定規を当てて最初は軽く線を引く感じで刃を入れて、そのあとラインをなぞる様に、徐々に力を入れてカットします。
カットした石膏ボードを電動ドライバーを使ってビス(コースレッド)を芯材のある場所(マスキングテープを貼ったライン)に打ち込んでいきます。
クロス(壁紙)を壁と天井に貼る
クロス(壁紙)を貼っていきます。クロスは幅が91センチです。
縦の長さは、必要な長さより1センチ程度長めにカットします。
トレーに糊を出してローラーでクロスの裏面に満遍なく塗っていきます。
糊にはオープンタイムと言って、糊を塗布して貼るまでの間、一定の乾かす時間が必要なものもあるので注意してください(ホームセンターに売っているクロス糊には説明が記載されていると思います)。
ちなみにホームセンターには、最初から糊がついているクロスが売られています。
そちらを使用すればクロス糊を買わなくて済みます。
また、通販サイトではホームセンターでは手に入らないようなオシャレな柄も扱っています。
ただ送料が発生するのと、ホームセンターに比べると材料も割高になります。
床材を床に貼る
クッションフロアの規格サイズは、幅182センチの長尺(巻物)になっています。
でもホームセンターにはもっと短いものや、半端材などが売られている場合がありますのでチェックしてみてください。
クロスと同じくクッションフロアもネット通販で買えますが、送料が高くつく場合が多いので注意が必要です。
まとめ
私が今回行った施工法は、あくまで一例です。が、押入れの既存の枠を利用した工法ですので初心者でもやり易いと思います。
もう一度「押入れを部屋にリフォームする為のポイント3点」をおさらいしましょう。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。
この記事では、「押入れを部屋にリフォームする為のポイント3点」から「実際の工事手順」について紹介しました。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。
「押入れを部屋に改装したいけどどうしていいかわからない」と悩んでいた方はぜひ、参考にしてみてください。
また、押入れ改装・押入れリフォームに関して、これからも記事を更新・解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。
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